忍者ブログ
フルートのこと、響きのことなど 我が家に住まうフルート吹きたちが勝手気ままにおしゃべりします
[65]  [66]  [67]  [68]  [69]  [70]  [71]  [72]  [73]  [74]  [75
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ようやく甲野さんと茂木さんの対談集
「響きあう脳と身体」が帰ってきた
久しぶりにページを捲ってみると
ヒントに釘付けになる

甲野氏はスランプが無いという
今まで一度も自分の到達した事を「いい状態」だと
認めた事が無いからだという

また、手応えがあるのはだめだという
むしろ手応えが感じられないような
身体の使い方であればあるほど技が有効なのだという

師匠を思い出す
どちらかと言うと小柄で
力んだ様子も無くひょいと笛を吹く
「自分に聴こえないように吹くと通るのだ」
と我々を煙に巻く
「100m先の音を聴く」ともいう
そのくせ、会場でのリハーサルでは必ず
「ねぇ、聴こえる?」と確認する
ーなんだ、100m先の音なんて師匠にだって聴こえてないんじゃないー

ともかく、自分の手応えを信じていない
何を頼りに通る音を判断するのか訊いてみた
答えは
「オーケストラの経験かな」

しかし、オーケストラの経験をすれば誰にでもわかる事でないのは
残念ながら事実が証明している

拍手[0回]

PR
腹を括らなければならないだろうか

リサイタルのプログラムの決定だ

このひと月の間
多いに迷走してようやく故廣瀬量平先生の楽譜がそろった
まず「岬のレクエム」のピアノ伴奏版
それから、1982年に作曲されたソロフルートのための
「湖をわたる風の歌」

コンサートのプログラムは
料理のコースのように組み合わせが大切だ
淡白な物ばかりではつまらないし
こってりばかりでも辟易する
時には腹痛まで起こす

お客様にも最後まで楽しんでいただけて
また、今の私にとって必要な音楽
そして、共演者を最大限に輝かす事のできる
最良のプログラム
・・・・・・・・・・・・・
悩ましい

拍手[0回]

今日のQは
「支えって何だろう」
まず、言葉の意味としての「支え」って何だろう
フルートのレッスン時間にそんな事を訊かれると
「えーっと、腹?圧力?・・・ん?息が出ないように?ん?」
とフルートに関連した事しか連想できないという
鉄板のリアクションのUさんだった

言葉の意味としての「支え」について良く考える事が
正解に導いてくれるのだ

つまり「支えるもの」=負荷を感じる
と「支えられるもの」=フリーになる
が同時に存在する
「支えられるもの」は息だ
例えば3オクターブの音を強く吹かなくても良いように
「支える」のだ
また、ピアノでピッチが低くならないために「支える」のだ
そして、支えられた事で3オクターブの音が楽々演奏できて
ピアノでも響きを損なわずにピッチも低くならない

一方的に「支える事」ばかり意識してしまうと
やたらに負荷を感じ、感じる事で満足し
結果が伴わない事になりかねない
「息が出ないように」なんてナンセンスな言葉も飛び出す

支えられてみようよ

拍手[0回]

出来上がったらもう練習はしないのだ
つまり、出来上がる事がなければ永遠にさらわねばならぬ!
容易く到達してしまう目標ならば
すぐに飽きてしまうだろう
道のりは長いのだ

求める物が漠としていては己の問題に気づけない
問題が無ければさらう必要も無し
終止線に到達した次点で「でーきた」
目標は終止線だったという事になる

「私の場合、フルートが趣味というより
 物を習うとか、学ぶ事が趣味なのです」

Yさんはおっしゃる
すてきだ

拍手[0回]

「あなたにとって『出来上がり!』って思うのはどんな時ですか」
7人の方にインタビューしてみた

「指が動いて、イメージの通りにできることかな」
「いい感じって、思えるように吹けた時」
「音符がフレーズとなって、良い音程で吹けた時」
「指が動いて、思うテンポで吹けて、アーティキュレーションが吹き分けられた時」
「今までそんな事はありませんでした。いつもほど遠いです。だからあり得ません」
「主題が見えて、和声が理解できて、イメージ通りに演奏できるようになった時」
「楽譜がよく見えて、旋律だけでなくそこにかかわる他の声部も想像できて、上手くブレスできるときかな。ほら、上手く吹けない時って息も吸えないじゃん」

番外編(質問の主旨から少々外れているので)
「タファネルゴーベールが疲れる事無くスムーズに最後まで行ったとき一丁上がり!と思います」
「それは、準備オッケー、即ちウォーミングアップ完了ってことでしょ」
「あっ、そうですね」

それぞれ7人のこだわっている部分が見え隠れした
残念な事に、自分のイメージばかりにこだわり
作曲者の意図に言及する人はいなかった

ところで、この質問に正解があるとしたら
「出来上がり!はあり得ない」
である。
さんがかなり正解に近い理想の高さを見せてくれた
惜しむらくは自分の経験にとどまっていることか

拍手[0回]

カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
ランキングに参加しています 良ければクリックしてください
にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ にほんブログ村 猫ブログ MIXハチワレ猫へ 人気ブログランキングへ
この子を自分のブログに連れていく!
オリジナルのブログパーツを作る
最新CM
[05/13 backlink service]
[06/14 seian]
[05/29 tetsu]
[03/17 かりん]
[02/01 みかん]
最新TB
プロフィール
HN:
フルートのおばちゃん
年齢:
63
性別:
女性
誕生日:
1961/04/01
職業:
しがない笛吹き改め花も実もある笛吹き
趣味:
料理 猫
バーコード
ブログ内検索
最古記事
お天気情報
忍者アド
忍者アド
フリーエリア
忍者ブログ [PR]