フルートのこと、響きのことなど
我が家に住まうフルート吹きたちが勝手気ままにおしゃべりします
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「More Life! More Life! More Life!」
かのモイーズ先生のレッスン模様の録音を聴いた
だみ声で執拗に叫ぶのだ
「More Life! More Life! More Life!」
そこで生徒が繰り返しダメ出しを食らっているのは
ハンガリー田園幻想曲中のFisへの跳躍
録音からでもものすごい生命力が伝わって来る
そのうちに受講生の音がと変わってくるのだ
「音の生命力って何だと考えますか?」
夕べ師匠に訊いてみた
「活き活きとした音」
「じゃあ、活き活きとした音って?」
「生命力のある音」
・・・・・・・・・・・・・・・
またはぐらかそうとしている
師匠は本番前に楽屋でバッハのパルティータのアルマンドをさらう
腹でハッハッハッハッハッハッハッハと
サラバンドもさらう
やっぱりハッハッハッハッハッハッハと
何故かと訊ねると
「グルックの精霊の踊りを吹くためには腹の訓練が必要なのだ
そして、たまたまその題材にバッハがちょうど良かったのだ」
静かな音楽のために腹を鍛える
音に命を宿らせるには
誰かに言われた練習をするのでなく
目的を達成するために何が必要かをまず知らなくてはならない
遠廻りに見える道程が実は近道だったりもするのだ
かのモイーズ先生のレッスン模様の録音を聴いた
だみ声で執拗に叫ぶのだ
「More Life! More Life! More Life!」
そこで生徒が繰り返しダメ出しを食らっているのは
ハンガリー田園幻想曲中のFisへの跳躍
録音からでもものすごい生命力が伝わって来る
そのうちに受講生の音がと変わってくるのだ
「音の生命力って何だと考えますか?」
夕べ師匠に訊いてみた
「活き活きとした音」
「じゃあ、活き活きとした音って?」
「生命力のある音」
・・・・・・・・・・・・・・・
またはぐらかそうとしている
師匠は本番前に楽屋でバッハのパルティータのアルマンドをさらう
腹でハッハッハッハッハッハッハッハと
サラバンドもさらう
やっぱりハッハッハッハッハッハッハと
何故かと訊ねると
「グルックの精霊の踊りを吹くためには腹の訓練が必要なのだ
そして、たまたまその題材にバッハがちょうど良かったのだ」
静かな音楽のために腹を鍛える
音に命を宿らせるには
誰かに言われた練習をするのでなく
目的を達成するために何が必要かをまず知らなくてはならない
遠廻りに見える道程が実は近道だったりもするのだ
PR
ピアノを弾かねばならぬ
発表会の伴奏の14人前
年に1度の試練とも言える
おばちゃんのピアノの力量で演奏曲に制限ができてしまう
という悲しい事情は断固あってはならない!
ので、正式にピアニストの先生はお願いしてあるのだが
様々な事情でおばちゃんも伴奏を弾かねばならぬのだ
昨日は時間をかけたロングトーン、スケール練習の後に
気分転換のつもりでピアノをさらい始めたら
あまりにも弾けないのであっという間に2時間が経過
本命のバッハに手を付けられなくなってしまった
しかし、あまり得意でないピアノ
普段さらわないだけに弾いた分だけ向上する
未熟さの顕れだ
そして、視野の狭さに気づく
一つの問題点を解決しようとするとそのために多大な犠牲が払われる
Uさん、あなたの気持ちが良くわかりましたよ
発表会の伴奏の14人前
年に1度の試練とも言える
おばちゃんのピアノの力量で演奏曲に制限ができてしまう
という悲しい事情は断固あってはならない!
ので、正式にピアニストの先生はお願いしてあるのだが
様々な事情でおばちゃんも伴奏を弾かねばならぬのだ
昨日は時間をかけたロングトーン、スケール練習の後に
気分転換のつもりでピアノをさらい始めたら
あまりにも弾けないのであっという間に2時間が経過
本命のバッハに手を付けられなくなってしまった
しかし、あまり得意でないピアノ
普段さらわないだけに弾いた分だけ向上する
未熟さの顕れだ
そして、視野の狭さに気づく
一つの問題点を解決しようとするとそのために多大な犠牲が払われる
Uさん、あなたの気持ちが良くわかりましたよ
「タンギングを失敗した音は伸ばす価値がない」
これはかのモイーズ先生の教えだ
多くの人が発音の瞬間を重視していない
「今はたまたま失敗しただけ、そんなことより次の指」
だいたいがそんな所だろう
では何故伸ばす価値がないのか
立ち上がりが悪いと言うことは
発音するためのメカニズムがきちんと機能していないと言えるのだ
「たまたま失敗したのではない!失敗は必然だったのだ」
それを知るためには何度も発音してみて
成功する(満足できる立ち上がりだ)確率を調査してみると良い
恐らく、高い確率ではあるまい
これを練習していくと
いくつもの選択肢の中から
その場に適した発音を選べることに気づく筈だ
タンギングの発音も一つだけではない
たまたま出てしまった音で我慢することは無いのだ
常に立ち上がりを意識してふさわしい音を探すこと
そしたら、あなたのパレットのコレクションが増えるはず
これはかのモイーズ先生の教えだ
多くの人が発音の瞬間を重視していない
「今はたまたま失敗しただけ、そんなことより次の指」
だいたいがそんな所だろう
では何故伸ばす価値がないのか
立ち上がりが悪いと言うことは
発音するためのメカニズムがきちんと機能していないと言えるのだ
「たまたま失敗したのではない!失敗は必然だったのだ」
それを知るためには何度も発音してみて
成功する(満足できる立ち上がりだ)確率を調査してみると良い
恐らく、高い確率ではあるまい
これを練習していくと
いくつもの選択肢の中から
その場に適した発音を選べることに気づく筈だ
タンギングの発音も一つだけではない
たまたま出てしまった音で我慢することは無いのだ
常に立ち上がりを意識してふさわしい音を探すこと
そしたら、あなたのパレットのコレクションが増えるはず
発表会が近づく
夏のイベントが終わるとあっという間にシーズンが到来する
そして、あっという間に冬が来て発表会
昨日は10年間放っておいたことを掃除しようと提案した
今日は、我々教える立場の者は一体何が出来るか?である
例えば
横隔膜式呼吸のための腹筋を意識するために
「犬の呼吸を真似てみよう」と提案する
そして、舌を出して丹田のあたりを小刻みに動かして
「はっはっはっはっはっはっはっは・・・・」
とやってみせる
意外にもこれが全く出来ない人が結構多い
全く出来ない人に対して
やってみせる以外に教師の出来ることはあるのだろうか・・・・・
「小刻みに横隔膜を上下させることで
犬は素早く酸素を取り込もうとするのです」
と説明した所で出来ないものは出来ない
「横隔膜と言うのは不随意筋であって
それを動かすためには丹田あたりの腹筋を使うのです」
と説明したら出来るようになるか?
初心者のGさん
息が拡散してしまって空気柱を作れない
その所為で息を大量に消費し、ちっとも音にならなかったので
「身体の内部で息を圧縮するイメージを持ちます
息をまとめて柱にしてエッジにぶつけましょう」
と、多分何をして良いかわからないアドバイスをした後
「拡散した息」と「圧力のある息」
の2種類吹いて聴いてもらった
Gさんが何やら考えながら次に吹いた音は
ちゃんと改善されており、少しフルートらしい音がしてきた
我々に出来ることは
提案する、指摘する、改善のためのヒントを出す、やってみせる
多分これくらい
自ら発見しなければ進歩は緩慢である
ひと月で出来ることは沢山ある筈
夏のイベントが終わるとあっという間にシーズンが到来する
そして、あっという間に冬が来て発表会
昨日は10年間放っておいたことを掃除しようと提案した
今日は、我々教える立場の者は一体何が出来るか?である
例えば
横隔膜式呼吸のための腹筋を意識するために
「犬の呼吸を真似てみよう」と提案する
そして、舌を出して丹田のあたりを小刻みに動かして
「はっはっはっはっはっはっはっは・・・・」
とやってみせる
意外にもこれが全く出来ない人が結構多い
全く出来ない人に対して
やってみせる以外に教師の出来ることはあるのだろうか・・・・・
「小刻みに横隔膜を上下させることで
犬は素早く酸素を取り込もうとするのです」
と説明した所で出来ないものは出来ない
「横隔膜と言うのは不随意筋であって
それを動かすためには丹田あたりの腹筋を使うのです」
と説明したら出来るようになるか?
初心者のGさん
息が拡散してしまって空気柱を作れない
その所為で息を大量に消費し、ちっとも音にならなかったので
「身体の内部で息を圧縮するイメージを持ちます
息をまとめて柱にしてエッジにぶつけましょう」
と、多分何をして良いかわからないアドバイスをした後
「拡散した息」と「圧力のある息」
の2種類吹いて聴いてもらった
Gさんが何やら考えながら次に吹いた音は
ちゃんと改善されており、少しフルートらしい音がしてきた
我々に出来ることは
提案する、指摘する、改善のためのヒントを出す、やってみせる
多分これくらい
自ら発見しなければ進歩は緩慢である
ひと月で出来ることは沢山ある筈
響きのコンサートが終わったので
素早く発表会モードに切り替え
さて、1曲に長い期間をかけて取り組み
その割にさっぱり代わり映えのしないのは何故だろう
上手くいかないことの原因を取り除かないからだろう
フルートを始めて間もない頃は
何しろ経験が少ないのだから
どんな方法にしろ練習すればするだけ上達する
しかし、長く関わって来るとそうはいかない
簡単に言うと
10年かかって出来なかったことを
ひと月で出来るようにするのだ
それは不可能だと思う?
否!
かなりの確率で可能だ
10年かかって出来なかったことは
10年間気づかなかったこと
あるいは、10年間本気で問題視しなかったことである場合が多い
もしも10年間気づかなかったことであったなら
今、気づいたことを喜ぶのだ
そして己を真摯に見つめ根本の解決に取り組むのだ
ルーティンワークは禁物だ
解決への糸口(またはコツ)は
「今までやったことの無いことをやってみる」
発表会まであとひと月
幸福な乾杯の一杯のために
健闘を祈る
素早く発表会モードに切り替え
さて、1曲に長い期間をかけて取り組み
その割にさっぱり代わり映えのしないのは何故だろう
上手くいかないことの原因を取り除かないからだろう
フルートを始めて間もない頃は
何しろ経験が少ないのだから
どんな方法にしろ練習すればするだけ上達する
しかし、長く関わって来るとそうはいかない
簡単に言うと
10年かかって出来なかったことを
ひと月で出来るようにするのだ
それは不可能だと思う?
否!
かなりの確率で可能だ
10年かかって出来なかったことは
10年間気づかなかったこと
あるいは、10年間本気で問題視しなかったことである場合が多い
もしも10年間気づかなかったことであったなら
今、気づいたことを喜ぶのだ
そして己を真摯に見つめ根本の解決に取り組むのだ
ルーティンワークは禁物だ
解決への糸口(またはコツ)は
「今までやったことの無いことをやってみる」
発表会まであとひと月
幸福な乾杯の一杯のために
健闘を祈る