バランスについて考えるのだ

10年以上フルートを吹いて来て
色々なことが少しずつわかってくると
突然、自分の楽器の持ち方に疑わしさを感じる
左手の支点はこれで良いのだろうかと急に不安になる
一度不安を感じると、何もかもが疑わしくなってくる
疑心暗鬼だ

右手の形が悪い人の場合は
大半が自覚しているので突然疑ったりはしない
自覚の無い人は疑うことも知らない
だから決して不安にならないし上達もしない

少し上達して何かしら改善を試みると
バランスが崩れるのはよくあることだ

今まで歪んだ状態で平衡をとっていたので
一つが正常に戻されると別の歪みが生じる
やりにくい、このままでは上手くいかないと判断し
従来の方法へ戻してしまい
結局改善は先送りにされる
この繰り返しだ

バランスの悪さは本番前の緊張にもあらわれる
不安でストレスを感じているのにそれを認めない
認めないようにしているうちに「ストレスが無い」ことにされてしまう
しかし、身体はごまかせない、必死なのだ
取り繕った平常心には無理がある
実際に本番のステージに立つと
そんな筈が無いのに手が、脚が、楽器が震える
想定外の出来事にうろたえ
最早何のコントロールも利かなくなる
そんなことが起こりやすい人は大抵ちょっと姿勢に問題がある
不安を気力で取り払うのと同時に
身体のバランスの悪さもガッツで補っちゃうのだ
若ければ頑張れることも歳とともに・・・・・・

音を支えることは息を支えることだ
息を支えるためには身体の支え、即ち重心を意識すること
安定した支えがあれば、繊細な息のコントロールは容易になる
だから身体の支えは心の支えだと思うなぁ

やっぱり教養より栄養

鉾田のLesson1でのワンコインコンサート
おばちゃんのフルートだけでは
お客様を動員する力が足りないので
素晴らしいパン屋さん「大堀パン」を餌に
水戸のお姉様方をお誘いした

常に体温とテンション（血圧も？）の高い9人が
次々と「大堀パン」を襲撃するのだ
飴玉に群がる蟻みたいに

お姉様方は戦利品を手に満面の笑みでLesson1ホールに到着する

どこへ行っても自由に自分達のペースで振る舞えるので
早速、コーヒーを立ててパンを切ってお食事開始

開宴もとい、開演時間を過ぎてもそのざわめきが納まらないので
おばちゃんはBGMになることにした
でもね、演奏を始めた途端に
椅子をずるずると移動させなくてもいいだろう
開宴もとい、開演前に
皆さんがゆったりと過ごせるように間隔をあけて
一生懸命一人でこつこつと並べた椅子なのだ
何故肩が触れ合う程近くに座りたいんだろう
それも演奏中にわざわざ動かさなければならない程
我慢ならないものなのか

まあ、とにかく教養より栄養
お姉様方は全く正直なのだ

人の心を和ませる素晴らしいパン
口に入る物はごまかせない
大堀さんの仕事に

注意１秒怪我一週間

先週の金曜日の夜に舌を噛んだ
思いっきり噛んだ
泣く程痛かった

発表会の準備やちらしの原稿Web入稿作業
無伴奏リサイタルの練習などに追いまくられ
食事を取る時間も惜しい日々を送った

そんな注意力散漫な時のアクシデントだった
「やっちゃった」
とは思ったが詳細を覚えていない

しかし、翌土曜日は発表会直前のレッスンだったのに
まともに喋れなくて無口になってしまった
これは生徒さんに脅威を与えたらしい
敏感なSさんには再三
「先生、今日元気ないよ、どうしたの？」
と訊かれたが、ごまかした

舌噛み後２日目の発表会当日
この日は無口ではいられない
喋るたびに患部に歯があたって眼から火が出るけれど我慢
アナウンスもなんとかやっつけた
物が飲み込めない、水も飲み込めない
嚥下しようとすると歯があたるのだ

打ち上げは、事務作業で無口をごまかす
しかし、余計なことを喋らないというのは
案外いいものだ
言い過ぎて人を傷つけることも無い

それでも伝えたい大切なことはあるから
言葉を厳選して最小限にしようと努める

でも残念なことに
「はい」が上手くいえずに「はえ」になってしまうのだ
情けなし・・・・・

一秒の不注意が一週間の不自由を招く
そしてやっぱり「口は災いの元」だったのだ

明日はちゃんと喋れます

ほっとしたので

ほっとしたので視界を広げて身の回りを見る
入稿作業に気を取られている間に
まさかのヨメの懐妊





かなりむふふのご様子でご満悦なのだ

祝！一発入稿

フェスティバルのチラシ
Webからの入稿、一発で通った

何しろイラストレーター初心者の頃から
Web入稿を試みている
データに不備があると
不幸の手紙みたいに「重要なお知らせ」メールがやってくるのだ

そして、さすがに今では少しは覚えたが
印刷用語で不備を知らされる
意味がわかるまで半日、対処方法を見つけるまで更に半日
時間と神経を使ったものだった

もう１０回以上経験しただろうか
それでも入稿作業の恐さからは逃れられない
細心の注意を払う努力をする

昨日と今日、レッスン以外の時間は発表会の準備を束の間忘れて
入稿作業に専心した
「データチェック完了のお知らせ」は大吉を引いた気分だけれど
その間、お留守にした部分の代償は自分に帰ってくる
このBlogのように滞っているものがあるのだ

明日、明後日平和に暮らせるといいのだが・・・・・
さらわなきゃ、嗚呼・・・・