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フルートのこと、響きのことなど 我が家に住まうフルート吹きたちが勝手気ままにおしゃべりします
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大晦日
今年も残す所あと僅か
2010年を振り返ろう

3月の水戸芸術館でのリサイタル
ヴァイオリニストの片見京子姉さんと
相棒の小林由佳さんに助けてもらいながら
どうにか思うようなことが出来た
バッハの解釈については片見さんと随分話し合った
最終的に落ち着いた所は師匠に「正解」との評をいただいた
初めて明先生も聴きに来てくださった
不自由な脚のフォローには
これまた久しぶりの鈴木大介さんを伴っての来水だった

リサイタル後ぽっかりと時間が空いてしまい自分をもてあます
フルートを習う人が減って来ている
長引いている不況の煽りだ

可愛がっていた生徒が音楽を大学を卒業した
豊かな才能を持っていた筈なのに
全く仕事がないと言う
今の新卒は音楽の仕事を見つけることは至難の業なのだ

このままでは音楽文化が廃れてしまう
なんとかしなくては
危機感を感じて考え方を変えた

カラオケCDを携帯し
どこでもコンサートをしてしまうことを考えた
しかしHPに掲げたくらいでは何も起こらない

ならば、強引に始めるしか無い
自分でやるから迷惑はかけないとオーナーに無理矢理頼み込み
鉾田のレッスンワンで500円の入場料で毎月1回コンサートを始めた

これをきっかけに、猛スピードで物事が動き始まった

多くの人との出会いや再会があった
水戸まで運転手で来た縁でカプリッシュに引き込んだ大介さん
串挽保育園の山崎先生、職員の皆さんと可愛らしい園児達
迷子になるのに毎月欠かさず鉾田までお運びくださるSさん
(唯一のお客様だったこともあった)
神里医院の小田切院長先生と職員の皆さん
マリンバを弾く姉妹とピアノ教師の母の中野ファミリー
鉾田で100年前からパン屋を営む大堀さん
(大堀さん個人が100年続けているのではない、勿論先代からだ)
水戸五中PTAの菊池操子さんを始めとする皆さんと共演した子供達
この間生まれたそらちゃん(まだ会っていないか)
笠間市日動美術館学芸員の櫻井さん
陶芸家のふくださん
そして茨城大学前のギャラリーMIKASHのご主人

出会えた多くの人達を通じて
良い音楽は年齢や経験や知識を越えてもっとピュアに通じるのだ
そんなことを教えていただいた

来年も頑張ろう
そんなおばちゃんをよろしくお願いいたします

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人様の前で何かを披露する
因果な商売を選んでしまったものだ

音楽をするといういことは「表現ではない」
あくまでも「再現である」

これは師匠から教えていただいた
最も大切な部分だ

しかし、師匠のバッハのリサイタルを聴いて感じたのは
「バッハを通して師匠の世界を垣間見た」

それを師匠ご本人に伝えたら
「ああ」と仰ってご自身の額を叩いた

無伴奏リサイタルに真摯な感想を寄せてくださった方
感謝いたします
それを意識した訳ではないのだけれど
無防備に己を晒していたことを気づかせていただいた

嗚呼、人前稼業・・・・・・
おばちゃんも己の額を叩きます

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どなたかがTwitterで
おばちゃんの無伴奏リサイタルの様を武士に例えてくれた
悪い気はしない
そんなつもりで本番に臨んでいるからね
でもその後に続く
「音色もどことなく和風に聴こえる」
というのはがっかりだ
おばちゃんはこれでも伝統的なフレンチ奏法を継承しているつもりなのだ

しかしそういう感想を持たれてしまっても仕方があるまい
1回目の公演では
直前のアクシデントに動揺してしまい
特に1曲目のビブラートがコントロール出来なかった
大きな音の揺れは演歌の心に通じてしまう
ばれてしまったようだ

お客様は正直だ
まだまだ修行が足りない

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茨城大学前の貸しスペース「ギャラリMIKASH」を訪ねた
絵画教室の看板
ピアノレッスンの音
無雑作に置かれたトランペット
怪獣ブースカの大きなフィギュア
カメラマンであるご主人の撮った写真
壁中所狭しと貼られた子供達の描いた絵
アコースティックギター、シンバル
マトリョーシカマトリョーシカマトリョーシカマトリョーシカ・・・・・・
多くの物に囲まれた雑然とした室内
高い天井
カーブした床

そこでちょっと照明を落としてフルートを吹いてみた
クリスマスイブだったのでアヴェマリア
サイレントナイト、ホワイトクリスマス

通りに面しているので
何となく覗いてふらっと気軽に立ち寄りたくなる
そこにいる聞き上手なご主人の暖かい笑顔を見ながら
とりとめも無いことを話し・・・・・

何だか夢のような時間だった

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もしも本番前1分という時に
Q.35年ぶりの初恋の人に遭ってしまったらどうする?

Q.ソロリサイタルの緊張ってわかってもらえる?

Q.笛吹きにとってのBW1013のパルティータの重みって?

今日はおばちゃんにいったい何が出来るのだろう
今日のお客様に音楽を通して何かを語れるのだろうか
たった一人でやり遂げられるのだろうか

この上ない素敵な青空のもと
澄んだ空気の中でおばちゃんは一人で車を走らせる

たった一人のドライブは爽快だけど心に重い物をもっている
これから仕掛けること
おばちゃんの笛でいいのかな

そんな気分の開演の1分前に
初恋の人に遭っちゃうんだよ
こんなことが生涯で何度ある?

そんな動揺も手伝って
1曲目のE.Bachは己の弱い心をとの闘いだった
自分への絶対的な一つのノルマとして
ダモーレを使う時はIn Cの楽譜をin Bに読み替えることを課して来た
そこで必要とする集中力が多くを占めてしまった
これで私は自由になれたのか?

無伴奏で演奏する時は自由でなければならぬ
これは絶対だ
そしてその自由は自己への愛ではなく
もっと広く深い物へ向かった愛に由来するのだ

鴨居の空間でおばちゃんの苦行を自由に昇華させる
そう言う目的だった筈だ

初恋の人の登場で
愛の方向と思考力、判断力と集中力を
うすぼんやりとぼやけさせてしまったが
長い時間をかけて培って来た成果はあっただろう
空気に振動を伝える
それだけのことなのだもの

昨日のコンサートの模様は
今日の茨城新聞で紹介されました

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プロフィール
HN:
フルートのおばちゃん
年齢:
63
性別:
女性
誕生日:
1961/04/01
職業:
しがない笛吹き改め花も実もある笛吹き
趣味:
料理 猫
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