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フルートのこと、響きのことなど 我が家に住まうフルート吹きたちが勝手気ままにおしゃべりします
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廣瀬量平さんのホームページに
リサイタルのチラシを掲載していただきました


第29回日本フルートフェスティバルin茨城で
アルトフルートのソロを聴いていただいたご縁で
ご子息の周平さんと連絡を取った
今回は「岬のレクイエム」と「湖をわたる風の歌」
廣瀬作品を2曲演奏する

2002年の「岬のレクイエム」と
1982年の「湖をわたる風の歌」
ちょうど20年の時を経て
この二つの作品はずいぶん違った様相をしている

無から音楽を紡ぎだす
作曲家の脳みそはどうなっているのだろう
実を捩って内面を絞り出し書き付けるのだろうか・・・・
廣瀬さんの閉め切り滑り込みは有名だったけれど
その時がくればきっと溢れ出すのだろう
レストランのナプキンにさらさらと書いて
「出来た」と差し出された、という話を聞いたことがある

おばちゃんは「何とか風」みたいな
亜流は得意だけれど
自分のメロディーは決して産み出せない
必ず何かに似てしまう
それは自分の中身をさらけ出すことが出来ない
ということなのかもしれない

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出来ないのには必ず理由がある
勿論、それは言い訳と混同してはいけない

一つには方法が違う
一つには出来ないと思い込んでいる

これ以外の理由があるだろうか
練習しないとか、嫌いだからとかは
「理由」ではなく「言い訳」だ

まず方法が違うということを踏み込んで考えるべきだ

●指がまわらないことの理由だって
 指の上げ下ろし、
 楽譜を見るタイミング、もしかしたら読み方、または覚え方
 もっというと練習の方法
 あるいは持ち方から派生したりする指の動かし方が違うのだ

●音のでない理由ははっきりと奏法の相違と言える

●ダイナミクスの表現が出来ない理由
 これも方法が違う以外にあるだろうか

●ピアノが吹けない理由
 ピアノの認識の仕方が違ったり
 その実現の方法が違う

次には出来ないと思い込んでいることを分析する
 その心は、力みから解放させない
 失敗を恐れるあまり萎縮してしまう
 そして、練習する気が削がれる
 
 
自分以外の人はどうやっているのか
観察したり、インタビューしたりすることも大切だ
メトードをじっくり読んでより良い方法を見つけて
心の持ちようを見直し
出来ると信じて勇気を持って臨むのだ

GOOD LUCK!

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充実した中、このテンションって音楽として成り立っている
と、疑った経験が二回ある

始めは中学生のとき
講堂で全員合唱で何か歌う機会があったのだ
隣のクラスの歌のうまい子の傍に立ち
つられて熱唱した
視線をかわし合い、熱い物を確かに共有した
その刹那ふと我に帰り
このテンションは音楽的なのだろうか・・・・・・
と疑問を感じた

次は、大学時代のレッスン
ソノリテの上行を師匠に聞いていただいていた時
音の上昇とともにクレッシェンド
「もっとクレッシェンド、もっともっと」
と誘導されていた時
「本当?何か違わない
と疑ったが
師匠の「そうそう」にだまされて
すぐに、「まぁ、いっか」と妥協してしまった

今、考えると興奮してやりきったみたいな充実感を
音の充実感とはき違えていたのだと思う

ちらりとでもよぎった疑念は
追求せねばならない

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東京⇔東海村を行ったり来たりしたスコアは
骨折された先生の元で書き足されている
何事も無かったように・・・・・・
もしかしたらわかっていて持って帰った?
と疑うのはおばちゃんだけだろうか・・・・・・

今日は受験生O君の受験前の楽典の最後の授業
彼はすでに大学側から入学を認められているが
来週、授業料免除の特待生の試験に臨むのだ
そこで必要なのが楽典
問題作って持って行くからね

気温の高い日が続いた
日中の小春日和の窓辺でのひなたぼっこは
奴にとっては天国らしい
夕方、「天国がありません
と心細そうな顔をしてレッスン室を訪ねてきた



膝に乗っておばちゃんの体温を奪い
更に、忠誠心を確かめるのだ
そしてしばらくおばちゃんの忍耐が始まる
この後ろ頭を、茄子型の下半身を撫でさすれというのだ
仕方ない、愛の奴隷なのだ

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高齢の指揮者が骨折して
入院中の病院に外出届を出して車椅子で練習にやって来た
勿論、車での送り迎え付きだ
東京⇔東海の往復送り迎えは、担当者にとって結構な仕事だ

事態が結構なオオゴトなので本末が顛倒する
転倒はもう指揮者の先生だけで充分なんだけど・・・・・・

指揮者の先生が入院中書いてくださった楽譜
より良い響きのために考えてくださったスコアが
皆に配られることなく、パート譜作成係の手に渡ることも無く
送りの車と一緒に帰ってしまった
あろうことか、再び先生の鞄に戻ってしまったのだ

コピーまでは一緒にしたのだ
しかし、コピーした物を奴が自分の車に仕舞ったのがいけない
後で受け取ればいいと思った私もいけない
奴は練習場でそのスコアを先生の前のテーブルに置いたと言う
退室する時に目の前の物を鞄にしまうのは当然のことだ

もしかすると大量の他の楽譜とともに
トランクルームへ行ってしまったかもしれない

まったくどうしてくれるのだS草君
私がついていながら・・・・・・・

しかし、必ずこういうことには
尻拭いをしてくれる方もセットで存在するのだ
Y原さん、recoveryよろしくお願いします

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1961/04/01
職業:
しがない笛吹き改め花も実もある笛吹き
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