猫の言い分

あたしがせっかくお外を楽しんでいたのに
拉致して羽交い締めして
無理矢理おうちに入れたでしょ
悲しかったんだから
おばちゃんはあたしの気持ちを全然わかってくれない

おばちゃんが泣いて謝ったら一緒に寝てあげる

という訳で、今夜も仕事ができる
台本を仕上げよう

スラブ舞曲の件
ブラームスとドヴォルザークの関係
柳の下の２匹目のどじょうを捕まえたジムロック
・・・・・・・・・

でも・・・・・
金もいらなきゃ女もいらぬ
あたしゃも少し毛が欲しい
あったかくて柔らかい毛の生えた生き物

やっぱり泣いて謝ろうかしら

音を磨く

猫が泣きながら謝りに来て
「もうしませんから一緒に寝てください」
なんて言う筈がない
未だ冷戦状態だ

猫のことはしばし忘れて音のことを考える

今日のQ.は
「音を磨きましょう」と言われたら何をする？

先日の「腕を磨け、歯を磨け、鏡も磨いとけ」の続編だ

Mさんは
「特別のことはしなくても日々の練習がそこへ繋がるかな」
と仰った
「残念、あまい！」

そうはいかない
磨くということはまず対象を良く見なければならない
その対象の濁りを知らなければならない
そして濁りを恥じなければいけない
磨き上げられた輝きに強い憧れを持ち
求めなければならない
現状を知り、恥を知り、改善を求める
そうすれば次に何をしたら良いか、自ずとわかるのだ

バトル

今日はにゃんにゃんちゃんがどうかしていた
春の所為か？

兄が外へ出た隙に逃亡を謀った
姪がびっくりして騒いだ
逃亡犯が籠城するみたいに
車の下に逃げ込んで動かなくなってしまった
食べ物や玩具ではだまされない
ぴりぴりとした緊張感
距離を詰めることを許さない
今まで見たことのない獣のような表情

なだめすかして
投降させるまで随分時間がかかった

手間をかけさせやがって
おばちゃんだって怒るのさ
謝るまで一緒に寝てやらない

この貴重な時間を使って
花残り月コンサートの台本を作ろうじゃないの

見張り

なあんだ、案外そういうことだったのね
という発見だった
Oさんのレッスン

いつもいかに始めるかが肝心
気分良く始められれば上手く吹ける
しかし一旦疑心暗鬼になってしまうと
にっちもさっちもいかない
理屈は全て理解しているのに
自分自身の方法が見つからない
何一つ自分を信用できなくなってしまう

今日は見張りとして「鏡」を置いてみた

Oさんが理解していることと
その上でよかれと思ってしていることが一致していない
と、ようやく本人が気づいた

自分で自分をしっかり見張っていれば
すぐに解決できることも随分あるものだ

笛吹きよ
「腕を磨け、歯を磨け、鏡も磨いとけ」

音楽的な音

どういう繋がりで
「音楽って何だ？」
というテーマを提示したのか・・・・・
もう一度整理してみる

確か師匠が仰った
「音楽的な音」という言葉がきっかけだ

師匠の言う「いい音」＝「音楽的な音」
だと思っていた
しかし、やっぱり純粋に音の「いい音」
は存在するらしい

では、音楽とは何だ
ひっくり返すと「楽音」だ
確か楽典の本では燥音と区別されており
媒体の発音する瞬間のショッキングな音ではなく
持続する響きを指していたように記憶する
間に「の」を入れると「楽の音」
即ち音楽的な音ではないか？

結論は急がない
これは「いい音とはなんだ？」の疑問と並んで
永遠に考え続けることになるのだろう

昨日は「1Q84」のBook3の発売が開始された
事前には何の情報も公開されず
唐突に知らされた

一昨日、送料無料・予約受付のメールが届く
「風の歌を聴け」からの
生粋の村上ファンであるおばちゃんは
躊躇する訳もなく即注文してしまった
のせられた感はあるけれど
いながらにして発売日に手にした満足感を味わった

情報コントロールによる宣伝の巧みさ
人気作家の１年ぶりの刊行ではあるけれど
例を見ない初版からの大量刷
朝7:00のニュースではすでに販売中継が流れた

クラシック音楽業界も学ぶ物があるかもしれない