向いてる？向いてない？

オーナーが長い海外赴任の間
自由にお借りしていたアルトフルートの名器
ジョージヘインズを正式に譲り受けた

不在をいい事にずるずるお借りしたままだったが
ようやくけじめをつけたのだ

重さが1kgもあり、女の細腕（という事にしておいて欲しい）には
かなりの負担だが
この楽器でしかない深い響きを醸し出す
このアルトで無ければ絶対にダメなのだ
来春予定しているリサイタルで演奏する「岬のレクイエム」も
絶対にこの楽器でなければあり得ない
というほど惚れ込んでいるのだ

一件落着である
記念に画像を載せたい所だが
長い間の放浪癖が抜けず、今も旅に出ている
帰ってきたら華々しく載せる事にする

先日
「わたしには向いていないのではないかと思います」
と、おっしゃる方がいた
何が？っていうのが大切なので
お話しを伺ってみると

　フルートを吹くのに物理的に向いていないのか
　こつこつと練習することに向いていないのか
　より美しい音楽を求める事に向いていないのか
　自分を観察する事が向いていないのか
　探求する事に向いていないのか
　楽しむ事に向いていないのか

判然としないから向いていないで片付けようとするのか
今ひとつ伝わらなかった

上記の全ての事に向いている人がいたら
きっと天才だろう
でも、「向いている」より「好き」のほうが大事だと思う