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フルートのこと、響きのことなど 我が家に住まうフルート吹きたちが勝手気ままにおしゃべりします
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今回の「いい物」は残念ながら100円ではない

乾燥する季節、おばちゃんの手はいつの間にか
砂漠のようになってしまった
しかし、笛を持つ手
油は邪魔になるのだ
したがってハンドクリームは塗ることが出来ない
そして手は悲しいかな、ますます砂漠化するのだ

ドラッグストアで見つけた
「スーパーヒアルロン酸配合超潤水」
通常のヒアルロン酸の2倍の水分保持力がある
と書いてある
「またぁ〜」
と半信半疑でも、698円なら気軽に購入

中身は無色透明無臭のとろんとした液体
吸収してしまうと全くぬるぬるしないので
塗ったことは忘れてしまう程
でも、砂漠じゃない!

なかなかの物だよ
「スーパーヒアルロン酸配合超潤水」
猫もお気に入り

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Sさん
しょっちゅう登場する方だけど
日々、責任ある重要な仕事をこなしており
勿論能力は高い
溢れんばかりの情熱もあるし、愛もある
努力も惜しまないし、探究心もある
面倒見が良く人望があり、まっすぐで気取りが無い
本当に素晴らしい方で大好きだ

そのSさん
その情熱を抑えられず、常にespressivoでgrandioso
どんな時でもstringendo

何故pが吹けないのだろう・・・・・
きっと探さないからだ
と結論付け

見つけるアイディアとして
まず最も良い音でストレス無く発音するという概念で
mfを吹いてみる
それから1段階ずつmp→p→ppというようにdim.をしてみる
(その際、それぞれのダイナミクスでせいぜい2秒程度
 そして、必ず→の部分ではブレスをする)
ppが見つかったら 
今度は反対にmfに向かってみる
それが出来たら
pp→p→mp→mf→f→ff→f→mf→p→p→pp
折り返しから同じダイナミクスを通過できて
出発点に戻れたら成功
というふうに丹念にレッスンする

そして、大変に納得して「修正して出直します
とおっしゃった2週間後
相変わらずの全てがespressivo grandioso stringendo
に戻ってやってくるのだ
これを何ヶ月続けただろう・・・・・・・・

結局、演奏の前のイメージが作れないのだろう
「こうありたい」という物があれば必ず違和感を感じる筈だ
予めイメージすることなく
自分が吹いた音から発想して行くならば
決して出口は見つからないだろう

Sさんイメージなんだよ、きっと

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廣瀬量平さんのホームページに
リサイタルのチラシを掲載していただきました


第29回日本フルートフェスティバルin茨城で
アルトフルートのソロを聴いていただいたご縁で
ご子息の周平さんと連絡を取った
今回は「岬のレクイエム」と「湖をわたる風の歌」
廣瀬作品を2曲演奏する

2002年の「岬のレクイエム」と
1982年の「湖をわたる風の歌」
ちょうど20年の時を経て
この二つの作品はずいぶん違った様相をしている

無から音楽を紡ぎだす
作曲家の脳みそはどうなっているのだろう
実を捩って内面を絞り出し書き付けるのだろうか・・・・
廣瀬さんの閉め切り滑り込みは有名だったけれど
その時がくればきっと溢れ出すのだろう
レストランのナプキンにさらさらと書いて
「出来た」と差し出された、という話を聞いたことがある

おばちゃんは「何とか風」みたいな
亜流は得意だけれど
自分のメロディーは決して産み出せない
必ず何かに似てしまう
それは自分の中身をさらけ出すことが出来ない
ということなのかもしれない

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出来ないのには必ず理由がある
勿論、それは言い訳と混同してはいけない

一つには方法が違う
一つには出来ないと思い込んでいる

これ以外の理由があるだろうか
練習しないとか、嫌いだからとかは
「理由」ではなく「言い訳」だ

まず方法が違うということを踏み込んで考えるべきだ

●指がまわらないことの理由だって
 指の上げ下ろし、
 楽譜を見るタイミング、もしかしたら読み方、または覚え方
 もっというと練習の方法
 あるいは持ち方から派生したりする指の動かし方が違うのだ

●音のでない理由ははっきりと奏法の相違と言える

●ダイナミクスの表現が出来ない理由
 これも方法が違う以外にあるだろうか

●ピアノが吹けない理由
 ピアノの認識の仕方が違ったり
 その実現の方法が違う

次には出来ないと思い込んでいることを分析する
 その心は、力みから解放させない
 失敗を恐れるあまり萎縮してしまう
 そして、練習する気が削がれる
 
 
自分以外の人はどうやっているのか
観察したり、インタビューしたりすることも大切だ
メトードをじっくり読んでより良い方法を見つけて
心の持ちようを見直し
出来ると信じて勇気を持って臨むのだ

GOOD LUCK!

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充実した中、このテンションって音楽として成り立っている
と、疑った経験が二回ある

始めは中学生のとき
講堂で全員合唱で何か歌う機会があったのだ
隣のクラスの歌のうまい子の傍に立ち
つられて熱唱した
視線をかわし合い、熱い物を確かに共有した
その刹那ふと我に帰り
このテンションは音楽的なのだろうか・・・・・・
と疑問を感じた

次は、大学時代のレッスン
ソノリテの上行を師匠に聞いていただいていた時
音の上昇とともにクレッシェンド
「もっとクレッシェンド、もっともっと」
と誘導されていた時
「本当?何か違わない
と疑ったが
師匠の「そうそう」にだまされて
すぐに、「まぁ、いっか」と妥協してしまった

今、考えると興奮してやりきったみたいな充実感を
音の充実感とはき違えていたのだと思う

ちらりとでもよぎった疑念は
追求せねばならない

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HN:
フルートのおばちゃん
年齢:
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性別:
女性
誕生日:
1961/04/01
職業:
しがない笛吹き改め花も実もある笛吹き
趣味:
料理 猫
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