過ぎ去った流行へのオマージュ〜道具の使い方

不安定な履物を通して本当の安定と自由を知る
これが、一本歯の下駄の使用目的だ

わあい、不安定な履物を履けるようになった
そこで終わりにしてしまえば
簡単に下駄を履くことに飽きる
しかし、本当の目的はその後だ
非日常が日常になってはじめて発見があるのだ

限定されない、縛られない自由
それを発見すれば下駄を履かなくても
同じことを体験できるようになる

しかし、感覚的なことを記憶するためには
繰り返し経験するしかないのだ

だから毎日下駄を履く

メトロノームを使うのは
メトロノームが無くても
安定したテンポで、また、正確なリズムで演奏するためだ
走ってしまったり転んでしまったりしないように
リズムを変えて注意深く練習する
また、細かく分割してリズムの乱れを聞き取ろうとする
最終的にはメトロームから離れて自由になる
しかし、感覚的なことは繰り返し経験するしか無い
野放図にならないためにも毎日メトロームを使う

チューナーを使うのは
チューナーが無くても良い音程で演奏できるようになるためだ
チューナーは見張り番ではない
見張りの留守に無法地帯にならないためにも
チューナーで確認する時には同時に耳を澄ます
針がこんな風に示す時にはこう聴こえるのだ
それをを記憶するために日々努力をする
しかし、感覚的なことは繰り返し経験するしか無い
だから、チューナーを使いながら耳を澄ます