フルートのこと、響きのことなど
我が家に住まうフルート吹きたちが勝手気ままにおしゃべりします
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「それはこうすればいいのだ」
という明確な答えを求めてレッスンに来る人がいる
「私って才能ありますか?」
と聞きたがる人もいる
「来年までにコンクールの予選を通過しなかったらやめます」
と宣言する人もいる
答えを出す事はそんなに重要な事だろうか
いい音を出せるスイッチがあるとしたら
それは「いい音を出そうとする意識」のスイッチだ
意識を全開にして己を観察し無用な物を取り除き
効果的な息をコントロールする
指や舌がまわるようになるスイッチは
「自分を解放する」スイッチだ
意識を己の内側へ向けて仔細に観察し
妨げる物を取り除く
全く明確な答えにはなっていない
演奏において明確な答えがあるとしたら
効果的な替え指の選択ぐらいだろうか
才能があるということは
己を客観視できて
すぐに出る事の無い答えを求め続けることが好きで
出来上がる事の無い音楽の理想を追い続ける事ができる
そういうことなのかもしれない
という明確な答えを求めてレッスンに来る人がいる
「私って才能ありますか?」
と聞きたがる人もいる
「来年までにコンクールの予選を通過しなかったらやめます」
と宣言する人もいる
答えを出す事はそんなに重要な事だろうか
いい音を出せるスイッチがあるとしたら
それは「いい音を出そうとする意識」のスイッチだ
意識を全開にして己を観察し無用な物を取り除き
効果的な息をコントロールする
指や舌がまわるようになるスイッチは
「自分を解放する」スイッチだ
意識を己の内側へ向けて仔細に観察し
妨げる物を取り除く
全く明確な答えにはなっていない
演奏において明確な答えがあるとしたら
効果的な替え指の選択ぐらいだろうか
才能があるということは
己を客観視できて
すぐに出る事の無い答えを求め続けることが好きで
出来上がる事の無い音楽の理想を追い続ける事ができる
そういうことなのかもしれない
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ようやく甲野さんと茂木さんの対談集
「響きあう脳と身体」が帰ってきた
久しぶりにページを捲ってみると
ヒントに釘付けになる
甲野氏はスランプが無いという
今まで一度も自分の到達した事を「いい状態」だと
認めた事が無いからだという
また、手応えがあるのはだめだという
むしろ手応えが感じられないような
身体の使い方であればあるほど技が有効なのだという
師匠を思い出す
どちらかと言うと小柄で
力んだ様子も無くひょいと笛を吹く
「自分に聴こえないように吹くと通るのだ」
と我々を煙に巻く
「100m先の音を聴く」ともいう
そのくせ、会場でのリハーサルでは必ず
「ねぇ、聴こえる?」と確認する
ーなんだ、100m先の音なんて師匠にだって聴こえてないんじゃないー
ともかく、自分の手応えを信じていない
何を頼りに通る音を判断するのか訊いてみた
答えは
「オーケストラの経験かな」
しかし、オーケストラの経験をすれば誰にでもわかる事でないのは
残念ながら事実が証明している
「響きあう脳と身体」が帰ってきた
久しぶりにページを捲ってみると
ヒントに釘付けになる
甲野氏はスランプが無いという
今まで一度も自分の到達した事を「いい状態」だと
認めた事が無いからだという
また、手応えがあるのはだめだという
むしろ手応えが感じられないような
身体の使い方であればあるほど技が有効なのだという
師匠を思い出す
どちらかと言うと小柄で
力んだ様子も無くひょいと笛を吹く
「自分に聴こえないように吹くと通るのだ」
と我々を煙に巻く
「100m先の音を聴く」ともいう
そのくせ、会場でのリハーサルでは必ず
「ねぇ、聴こえる?」と確認する
ーなんだ、100m先の音なんて師匠にだって聴こえてないんじゃないー
ともかく、自分の手応えを信じていない
何を頼りに通る音を判断するのか訊いてみた
答えは
「オーケストラの経験かな」
しかし、オーケストラの経験をすれば誰にでもわかる事でないのは
残念ながら事実が証明している
今日のQは
「支えって何だろう」
まず、言葉の意味としての「支え」って何だろう
フルートのレッスン時間にそんな事を訊かれると
「えーっと、腹?圧力?・・・ん?息が出ないように?ん?」
とフルートに関連した事しか連想できないという
鉄板のリアクションのUさんだった
言葉の意味としての「支え」について良く考える事が
正解に導いてくれるのだ
つまり「支えるもの」=負荷を感じる
と「支えられるもの」=フリーになる
が同時に存在する
「支えられるもの」は息だ
例えば3オクターブの音を強く吹かなくても良いように
「支える」のだ
また、ピアノでピッチが低くならないために「支える」のだ
そして、支えられた事で3オクターブの音が楽々演奏できて
ピアノでも響きを損なわずにピッチも低くならない
一方的に「支える事」ばかり意識してしまうと
やたらに負荷を感じ、感じる事で満足し
結果が伴わない事になりかねない
「息が出ないように」なんてナンセンスな言葉も飛び出す
支えられてみようよ
「支えって何だろう」
まず、言葉の意味としての「支え」って何だろう
フルートのレッスン時間にそんな事を訊かれると
「えーっと、腹?圧力?・・・ん?息が出ないように?ん?」
とフルートに関連した事しか連想できないという
鉄板のリアクションのUさんだった
言葉の意味としての「支え」について良く考える事が
正解に導いてくれるのだ
つまり「支えるもの」=負荷を感じる
と「支えられるもの」=フリーになる
が同時に存在する
「支えられるもの」は息だ
例えば3オクターブの音を強く吹かなくても良いように
「支える」のだ
また、ピアノでピッチが低くならないために「支える」のだ
そして、支えられた事で3オクターブの音が楽々演奏できて
ピアノでも響きを損なわずにピッチも低くならない
一方的に「支える事」ばかり意識してしまうと
やたらに負荷を感じ、感じる事で満足し
結果が伴わない事になりかねない
「息が出ないように」なんてナンセンスな言葉も飛び出す
支えられてみようよ