ウォーミングアップって何？

笛を吹く前にウォーミングアップが必要だと
気づいた頃に「音出し」と称した様々な事が行われる

ある人はとりあえず「ソノリテについて」の最初の半音下降
ある人はとりあえず「タファネルetゴーベール」の一番
吹奏楽関係者はとりあえずB-Durのスケール

とりあえず・・・・・・・
居酒屋のビールみたいだ
そしてそれらは毎回同じように繰り返され
また、あくまでも「音出し」なので本気ではないという理が付けられる

何を目的に行っているのか明確に意識しているのだろうか

同じ事を毎日繰り返す事の意味は
まずはセルフチェックだろう
自分のコンディションを整えて行く為に
見えないところさえも見ようとする意識が必要だ

そして、日々繰り返す事によって
改善され向上しなければ意味は無い

ウォーミングアップは信頼関係を築く時間だ
それは楽器との信頼関係でもあり
自分自身との信頼関係でもある
自由を得る為の大切な時間
五感を働かせて過ごさなければもったいない
ルーティンワークなど、する暇はないのだ！

世の中変わったのだ！

小学三年生のSちゃん
フルートを始めて３ヶ月が経った

今日は初めての曲に挑戦
世界中の子供達に歌い継がれて来たちょうちょだ

「ほら、ちょうちょが吹けるんだよ」
とおばちゃんは言ってみたが
当のSちゃんはぽかんとしている

はっと気がついて訊いてみた
「ちょうちょ知ってる？」
「知らない・・・・」
「幼稚園で歌わなかった？」
「うたわない」

誰もが知っていた筈の
スタンダードの揺るぎない名曲だと思っていたちょうちょが
今の世の中では消えて行こうとしていたのだった

これは由々しき問題である

新しい仲間達

ようやく暑い日々が去り往き
秋の気配とともに過ごしやすくなった今日この頃

新しい仲間がやって来た



エアコン様

汗だくのレッスンを経験された方
もうご安心ください

そしてあの津波に遭遇しそれでもぷかりと浮かび



がんばってくれたはるぽと
ついにお別れをした

そしてやって来たのは



黒い車体に真っ赤な内装
「テテ・スタンダール」と名付けた

去りゆくものと来るもの
またがんばろうっと

師匠

昨日は師匠の喜寿のお祝コンサート
我々門下生主催の手作りのコンサート

浜離宮ホールはほぼ満席
多くの方が集まってくださった

エラールのハープとルイ・ロット

師匠の静かな音を
ある人は「オーラ」と呼び、言葉以上に伝える力を持つと言う
別の人はただただ涙し
「欲の無い」とか「心の美しい」とか・・・・
言葉にしつくせない「音に包まれる幸せ」を感じた

師匠にはいつまでもしがみついていよう
このズボンの裾をしっかりつかまえて

すべてを見届けたい

それでも木曜コンサート

15:00頃から一天にわかにかき曇り
夕方を飛び越えて夜になってしまった
河川周辺の地域の人々は
前の晩は増水の心配で眠れぬ夜を過ごしたという

こんな日のコンサート
それでも、必ず足をお運びくださるお客様がいらっしゃる
本当にありがたいことだ
こちらに出来る事は何があっても幕をあけて精一杯の力を尽くす



昨日のコンサートのテーマはロマン派の音楽
浪漫・・・・・
ロマンに浪漫と当てたのは夏目漱石だそうだ

（くりののぼりはマロンとロマンの勘違い）

抑圧された個人の感情を解き放ち前面に押し出す

しかし、個人は己ではない！
個人は作曲家でなければならない
自己に忠実でなく音楽に忠実であれ